【Cry*6】4-4、黄昏の国の若き王

2017.06.15 00:00|【Cry*6小説】第4章
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4-4、黄昏の国の若き王

「エドヴァルド王! どうして何も言わずにいらっしゃるのですか」
 カイトが強い口調で非難し詰め寄るが、王は気にした素振りも見せず、怒るカイトを楽しそうに眺める。
「ウルリーカについてこっそり来てみただけだよ。皆になかなか会えないからね、こちらから来てみたんだ」
 皆の騒ぐ声を聞きつけて、ブリッタが部屋を訪れた。王の顔を見て、にこやかに会釈をする。
「やあ、ブリッタ。元気そうで何より」
「王様こそお元気そうで。皆さんでお茶にしたらいかがですか? ちょうどケーキが焼けました。王様もいかがですか?」
 ブリッタの言葉に王は笑顔で頷いた。
「……王様が来てもブリッタも吃驚しないのね。すごい状況だわ」
 目の前の様子にレイリアも呆気にとられている。
「エドヴァルド様はよくここを訪れるんだよ。カイトはそれなりにもてなしたいから事前に連絡を欲しいと言うんだけれどね、堅苦しいのが嫌だってエドヴァルド様はおっしゃってね。ほら、リル。緊張しすぎなくていいんだよ」
 ウルリーカが立ち上がり、緊張して体を強張らせているリルの背をぽんと叩いた。
「カイトが真面目なのかしらね。でも、そこがいいのかしら」
 カイトとエドヴァルド王が楽しそうに話す様子を見て、レイリアが笑顔になった。王は後から訪れたイリスとも親し気に話していた。いつもやわらかい笑みを口元に浮かべ、静かに佇み礼儀を重んじるイリス。そんな彼が、楽しそうに王と笑いあう姿に、ルアトも吃驚する。
「王とカイトとイリスはね、古くからの友人なんだよ」
「友人?」
 ウルリーカとレイリアの会話を聞いて、王は振り向いてにっこり笑った。
「そうだよ、私の大事なね」

 エドヴァルド王はイリスと共に先に応接室へと向かい、ソファに腰掛けて、皆が部屋に入ってくるのを楽しそうに眺めていた。
 エドヴァルド王は年はカイトより少し上に見える。長くやわらかい白金に輝く髪を束ね、額に碧の宝石があしらわれたサークレットをしていた。裾に白銀の刺繍のあるローブを纏い、裏地に毛皮を縫い付けたマントを羽織っていた。柔和な印象を与える碧の瞳で、三人を見ていた。
 王の横にはカイトが座った。そしてウルリーカ。レイリアは空いているソファに腰掛けて、入り口でまごつくリルとルアトを手で招く。皆が座ったのを確認し、カイトが王に三人を紹介する。
「レイリア、久しぶりだね」
 エドヴァルド王は一番近くに座ったレイリアに話しかけた。
「御機嫌麗しゅうございます。お会いできて光栄ですわ」
「以前に湖の神殿で会ったときよりも元気そうだ。君らしい人生を送っているのかな」
 国王の柔らかい眼差しに、レイリアは満面の笑みで応えた。
「はい」
 レイリアはいつもの肩を出したビスチェ風の服を身に纏っていた。応接室に入る前、レイリアの姿を見たブリッタがはしたないと盛大に嘆いていた。
「君がリルだね。久しぶり、大きくなったね」
 王が懐かしそうにリルを見た。緊張して動けないリルは、突然の言葉に頭も真っ白になる。ルアトにレイリア、そしてカイトも驚いた顔をする。ウルリーカは皆の様子を見て楽しそうだった。
「えっ、え? ひさし? え? 大きく?」
「昔、城にいた時に私と遊んだこともあったんだよ。私の玩具を奪っては私を困らせて泣かせたんだよ」
「やだそんな、そんなこと……」
 懐かしさに笑みがこぼれる王の様子を見て、リルは悪い意味にとって青ざめて震えあがった。
「あの時は、王子でも我慢することが必要だと勉強したよ。いい経験だったよ」
 涙目で謝るリルに、王はリルを落ち着かせようと立ち上がり、リルの元へ歩み寄って肩をそっと叩いた。王はカイトに笑顔を向けたが、カイトは口を結んでいた。
「リル、泣かなくて大丈夫。王様笑っているもの」
 レイリアが横で涙ぐむリルに抱きついて慰める。
 エドヴァルド王は俯いたままのルアトの元に歩み寄り、しゃがんで話しかけた。
「大変だったね。ここまで来てくれてありがとう。ルアト君」
「あの、いえ、私は……」
 ルアトの目線に合わせ膝を付き、ルアトの手を握るエドヴァルド王。その眼差しは優しかった。王が自分のために膝をついて話してくれるとは思わなかったルアトは、言葉が出てこなくなる。
「私は私人としてカイトの友人に会いに来ただけだから、もっと気楽にしておくれ」
「はい……」
 
 ブリッタが飲み物と菓子を運び、笑顔を残したまますぐに下がった。王一人で来たようで、護衛も付いていなかった。
 王は皆の顔を見回す。カイトは足を組み、くつろいだ様子だった。レイリアもグラスのジュースを美味しそうに飲んでいる。ルアトとリルだけが緊張し、相変わらず体を強張らせていた。
「レイリアは無事でよかった。神殿が襲われたと聞いたときは本当に心配した。何よりも前よりも元気になっていてよかった」
「リルとルアトのおかげです。とても素敵な毎日を送っています」
「そうか、よかった」
「王様、湖の神殿、都はどうなったの?」
「神殿の生存者はいない……レイリアだけが生き残った。都はあれから光の魔術師には襲われていないよ」
「神殿はまた作るの?」
 リルとルアトがそっと王を見た。
「どうだろうね」
「いつか神殿を再興させてほしいと思いますわ。皆のためにも」
「そうだね。考えておくよ」
 王はレイリアに優しく微笑み、ルアトを見る。
「ルアト君、手紙を届けてくれてありがとう。君の村を守ることが出来ず、本当に申し訳ない」
「いえ、光の魔術師に勝つのは無理だったと思います。ただ、逃げてきた……逃げた自分が情けないです」
 ルアトの膝の上で握りしめた手が震えている。その手をリルはそっと見つめていた。
「そんなことはない。君が助かって良かった。君だけでも幸せになって、穏やかに過ごしてほしい」
 ルアトは俯いたまま頭を下げた。
 笑顔を浮かべて王はリルを見た。
「リル。君は闇の魔力を持っていると聞いた。魔術を使えるようになったのかい?」
「まだです。今はウルリーカ様に教えていただいています。カイトにも……ですけれど」
「カイトは優しいだろう?」
 にっこり笑う王にリルは顔を引きつらせる。
「そんなこと、ないです。怖いです」
 その言い様にカイトが呆れ、レイリアとルアト、ウルリーカが苦笑いをする。エドヴァルド王は微笑んだ。
「カイトはね、不器用だが優しいんだよ。私なんかよりずっとね。カイトは繊細なんだから、リルもそんなに邪険にしないでおくれ」
「――はい」 
 リルは頬を膨らまし、不服そうに返事をし、横目でカイトを見た。カイトは少しだけ目を細めてリルの視線に応える。
「カイトより王様の方が優しいと思いますわ」
 レイリアが言うと、「どうかな」とエドヴァルド王は楽しそうに笑う。
「王様は怖いからな」
 足を組んでくつろいだ姿のカイトが言った。
「怖いの?」
「そうだね、毎日たくさんの人を殺してしまうんだよ」
「嘘でしょう? こんなに優しそうなのに」
「どうかな? 人間は見た目では解らないよ」
「優しいだけでは国王は務まらないわ」
 レイリアの言葉にエドヴァルド王はにこやかに答える。カイトは二人のやり取りをのんびりと眺め、リルはレイリアが何を言うのかとひやひやしていた。
「カイトがいてくれるおかげで、今はだいぶ優しいんだよ。カイトがいないと、私は怖いだけの人間になってしまうからね。だから、カイトを取り戻すために、私は似合わない王になったんだから」
 リルとルアトはそっと目を合わせた。城の人々との会話で、エドヴァルド王は第二王子だったという話を聞いていた。王位継承の際には争いがあり、血が流れたと噂もあった。しかし、噂話が好きな城の者たちでも、王については多くを語らなかった。
「カイトを取り戻すために? 一体何があったの?」
 レイリアが不思議そうに訊いた。三人の困惑する様子に、王はカイトを見たが、カイトは目を伏せていた。
「カイト、もしかして呪いのことを話していないのかい?」
「はい……」
 カイトを見つめるエドヴァルド王が心配そうだった。
「他の者から噂話を聞いてしまうよりは、話しておいた方がいいと思うよ。私が、話してもいいかい?」
 一瞬躊躇ったあと、カイトは静かに頷いて、席を立ち、部屋を出た。
「呪いって、目のことですか?」
 ドアが閉まる音がしてから、沈んだ様子の王にリルが訊いた。
「そうだよ。リルは話を聞いたのかい?」
「いえ、たまたま左目を見たことがあったんです」
 王は静かに頷いた。ウルリーカは目を細め、リルを見つめる。
「カイトは幼い頃からこの城で奉公していたんだ。王子である私とも仲良くしてくれ、友人にもなってくれたんだ。真っすぐで優しくてね。いつも私の我儘に付き合ってくれた。
 カイトは勉強にも剣術にも励み、十五歳という異例の早さで騎士になったんだ。魔術も使え、剣術も達者で、あの見た目とまっすぐな性格だからね。民からも愛されていたんだよ」
 家を背負い、騎士として武勲を上げようと突き進む青年。真っすぐで今よりも正義感が溢れ、血気盛んだったかもしれない。太陽のような金の髪、青い瞳。若く凛々しい姿は容易に想像できた。
「騎士になってしばらく経った頃だったかな。カイトが恋をしたんだ。相手が悪かったのかな。恋した娘が、光の魔術師だったんだ」
「うそ……」
「風当たりは強かったけれども、彼らなりに真剣な恋をしていたんだよ。私の意見もウルリーカの忠告も聞かなかった。聞いていたけれど、自分の考えを貫こうとしたのかな。カイトはお互いの立場の違いを乗り越えようとしていたんだ。
 しかし、上手くはいかなかった。彼女からの願いを拒んだために、カイトは呪いをかけられた。たぶんどちらかが死ぬまで、呪いは解けない」
 カイトが拒んだ願いについて、王は語らなかった。
「カイトが呪いで苦しむ時、アウローラ国から攻撃があった。我が国の作戦の裏をかく形でね……。まずカイトが疑われた。疑われるのも仕方ない状況だったが、内通者の疑いをかけられて、呪いで苦しむ中、拷問までうけたんだ」
「拷問……」
 ルアトはカイトの背の傷跡を思い出した。罰だと彼は笑っていた。ルアトは訊かずにはいられなかった。
「カイトさんの目の呪いって、どんなものなんですか?」
「瞳を見たものを射殺す呪い。それは異性に限るものだった」
「女の人だけって、ただの嫉妬じゃない……」
 するっとレイリアの本音が漏れてしまう。慌てて口を押さえるが、王は咎めず、切ない笑顔を浮かべていた。
「ただの嫉妬だったんだろう。たぶん、強く願って呪えば、自分の元に戻ると思ったんだろうね。しかし、カイトはここに留まり、呪いと戦ったんだ。
 しかし、呪いはカイトの意思関係なく殺めてしまうたちの悪いものだった。私が会えなかった時期……酷かった時は、眼前にいる人間、性別構わずに射殺したらしい。敵国の娘と恋仲になり、破綻し、呪われ、痴情の縺れと皆が嘲笑った。しかしどんな仕打ちにもカイトは耐えたんだ」
 当時のことを思い出しているだろうウルリーカも、苦しい表情を浮かべていた。
「カイトは民に愛されていたが、それを良しとしない一部の者たちがここぞとばかりに呪いに蝕まれたカイトを貶めて幽閉までした。先代から引き継いだ領地は没収され、爵位は剥奪された。両親は息子の罪を償うために、自ら命を絶った。純粋に恋をして、呪いだけが残され、全てを失ったのだよ」
「すべて……」
 震える声でリルが呟いた。
「一度の恋でね。重すぎるくらいだ。王子だった私も、ウルリーカも力が及ばなかった。その時ベアトリスはすでにいなかった。私がもっと早く王になっていれば、もっと早く助けていれば、傷も深くならなかったはず。
 魔術を扱う者を根絶やしにするなどと騒ぎを起こす者も現れ、私が王になる前にたくさんの大事な人間が死んでしまった。でも、カイトが壊れる前に、なんとか間に合ったんだ。禊として辺境の地に赴任し、たった五年で平定して城へ戻ってくれて本当に嬉しいんだ」
 クレプスクロム王国の北東は山脈があった。魔物が棲むという言い伝えがある地で、アウローラ国と隣国との国境に面しており、諍いが絶えなかったという。その地を、カイトは無名の数少ない騎士と共に、鎮圧してきたという。それが今の瓢風の騎士団の原型だという。
「王様はカイトが大好きなのね」
 重い空気に包まれる中、笑顔を浮かべたレイリアが王に話しかける。
「そうだよ。だからカイトを苦しめた部下はきれいさっぱり殺してやったよ」
「え……」
 ルアトとレイリアが絶句する。王は極上の笑顔を浮かべ、ウルリーカは苦笑していた。
「それくらい当然だ。だってカイトにひどいことをしたのだからね。しかしカイトは怒っていた。自分のために犠牲は要らないと。残酷な人間にはならないでくれと。私はね、カイトのそういう人間らしいところが好きなのだよ……」
(私、ひどいことを言ったんだ。謝らなきゃ……)
「リル、どうしたの? 大丈夫?」
 横に座ったレイリアが心配そうに見つめる。リルは涙を溢しながら、カイトが出たドアを見ていた。エドヴァルド王はその様子を見て微笑んだ。
「行っておやり、カイトに言いたいことがあるんだろう?」
 リルは王の顔を見つめた。涙も拭かないまま、礼をして、慌てて部屋を出る。

 ばったり会ったイリスとブリッタに心配されてしまい、逃げるように屋敷から飛び出した。屋敷の横の大木に背を預け、空を眺めているカイトがいた。
「どうした?」
 ただならない様子のリルに、何事かとカイトが慌てて木から背を離した。
「な、なんでもないの……。カイトは?」
「自分の話をされるのは苦手でな。……エドヴァルド様に酷いことを言われたのか?」
 頭を振りながら慌てて両手で涙を拭くリルに、カイトが心配そうに近付こうとして、数歩で立ち止まった。リルは深く頭を下げる。
「この前は……ひどいことを言ってたって、解って。本当に、ごめんなさい」
「知らなかったんだ。気にするな」
「でも! でも……カイトを傷つけた。本当に、本当にごめんなさい……」
 リルの泣き顔を見て、カイトは微笑んだ。
「ごめんって言いに来てくれたんだ。それだけでもう平気だ」
「でも」
 しゅんとしているリルを見て、カイトは近付いてリルの頭を撫で、髪をくしゃくしゃにした。涙を浮かべたまま、リルは頬を膨らませてカイトを睨む。
「ひどい」
「頑固でどんくさくて可愛いと思っただけだ。いじめていないぞ」
「でも、いじわるい」
 頬を膨らまして睨むリルに、小さな声で言った。
「心配してくれてありがとう」

「カイトとリルは仲良くいってるのかな」
「どうなのかしら。リルは頑固だからカイトが手こずってると思うの」
 レイリアがくすくす笑う。
「カイトは呪いを受けてから、ずっと前ばかりを向いて真面目に生きてきたからね。皆に会って穏やかになって嬉しいんだよ。でも、リルはルアト君の恋人なんだろう?」
「いえ、違います……。リルは命の恩人なだけなんです……」
 レイリアがそっと目を伏せた。エドヴァルド王は悲しそうに微笑んだ。
「もっと自由な気持ちを持っていいんだよ、ルアト。君の人生を、君の生きたい様に生きる権利がある。これから先の人生を、楽しむことも大事だよ」
 諭す王の言葉をルアトは俯いて聞いていた。
「リルにはウルリーカを補助して宮廷魔術師になってもらいたい。ルアト君は騎士になってほしいものだな」
「ルアトが……騎士?」
「カイトから聞いているよ。剣の腕もなかなか凄いらしいじゃないか。魔術も勉強しているというし、騎士としてここで暮らしたらどうだい?」
「ルアトが騎士になったら、とても素敵だと思うわ」
 レイリアがうっとりする。王を目の前にしても即答は出来ず、ルアトは暗い表情で俯いた。
「……考えておきます」

「この屋敷は、俺の父の物だった。俺もここで暮らしていたんだ。ガキの頃はこの木の周りで遊んだり、木の剣を打ち付けて稽古したり、たまに王やイリスと走り回った懐かしい場所なんだ。両親が亡くなり、俺が牢に入ってた時、壊されそうだったこの屋敷をエドヴァルド王が守ってくださった。イリスも一緒に……。この木にもたれ掛って空を見上げられることが嬉しい」
 木の幹に手を当て、見上げると、緑の葉の隙間から陽射しが注いでいる。リルが目を閉じると、葉のそよぐ心地いい音に包まれ、自然と笑みが浮かんだ。幼い頃のカイトたち三人が走り回る姿、遊ぶ姿を思い描いた。そばでベアトリスが温かい眼差しで見守っていたのかもしれない。
「素敵な場所ね」
 リルの言葉にカイトは力強く頷く。その後でカイトはリルの顔をちらと見て、目を伏せた。
「リル、この前は余計なことを言ってすまなかった。一人で頑張ってきたのに、その気持ちを汲まず、心無いことを言った」
 カイトの謝罪に、リルは微笑んで頭を振った。
「いいの。本当のことだもの。私がちゃんと伝えればもっと変わったかもしれない。今になって、上手くいかなくなる前の、昔の楽しかったことを思い出すの。村を出るときに、皆に挨拶くらいしておけばよかった。今頃思っても遅いのに」
「いつか挨拶に行けばいいさ」
「うん。そうする」

 二人の語らう様子を、屋敷の窓から覗く王とイリス。
「いい雰囲気だね。しかし、あの距離は縮まらないのかな」
「なかなかに難しいでしょう。お互い、相変わらずですし」
 二人の後ろからレイリアも窓の外を覗いた。カイトがちょっかいを出したのか、リルが怒っているのが見えた。
 ルアトは魔術書を手にウルリーカをつかまえ、魔力の引き出し方の教えを乞うていた。
「カイト様も不器用ですね……」
 イリスが肩を落とす横で、レイリアが笑みを浮かべる。
「そうねぇ……。でも、今のリルとカイトの距離は、あれくらいがちょうどいいのかもしれないわ」
 レイリアの発言に二人は深く頷いた。外を眺めていたレイリアが突然目を丸くして、二人のいる場所辺りを指差す。
「ねぇ、あれは何……?」
「ん? どうしたんだい?」
 王とイリスがレイリアの顔を見つめた。レイリアは二人の顔を交互に見上げてさらに指で指し示す。
「あれ、あそこに」
 レイリアが指差す先を見て、イリスが眉をひそめた。
「二人しかいらっしゃいませんが……何かありますか?」
 二人に心配そうな顔で見つめられ、レイリアは慌てて首を振って笑顔を浮かべる。
「えっと、……何でもないわ。ごめんなさい」
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清水結衣

Author:清水結衣
いつもご訪問いただきありがとうございます。

オリジナル中心でお絵かき。たまに版権絵。
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プロフ画は野分シムロさんに描いていただきました
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