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【Cry*6】6-8、剥がれた呪いと命

2018.01.11 00:00|【Cry*6小説】第6章


6-8、剥がれた呪いと命

 巫女の務めを果たす日常に戻り、ユーファの心にも余裕が出てくる。レイリアに勉強を教えたり、一緒に刺繍や編み物をすることもあった。リルも神殿に出入りすることに慣れてきたが、休息の時間が減ることはなかった。午睡する以外は元気だったので、皆は寝ているリルをそっとしていた。
「月の神殿の奥の間で、ルアトの呪いを解くわ」
 とある日の夕食後、ユーファは居間の暖炉前でくつろぐ一同に声を掛けた。モニカとロニーは仕事をしていた。カイトはソファに腰掛け、他は床に置いたクッションに座ってカード遊びをしていた。カードを持ったまま、皆がユーファを見る。リルだけがしかめっ面だった。……どうやら負けているらしい。
「い、今からですか?」
「今すぐ? どこで?」
 カードを置いて皆が立ち上がるのを見て、ユーファが慌てて手を振って止めた。
「違うちがう。明日よ、明日」
「なぁんだ、明日かぁ……」
 立ち上がったレイリアはがっかりした様子で、そのまま勢いよく後ろのソファに倒れる様に座った。カイトにぶつかる。
「カード戻しちゃったわ。また勝てたのに」
「どれだけ勝つつもりだ。手加減してやったらいいのに……」
 呆れ顔のカイトに睨まれたが、レイリアは舌を出して誤魔化した。
「明日が満月なの。新月の晩に願を掛けて、願いが満たされる明日、呪いを解きましょう」
 力強い口調で話すユーファに様子に、皆が明るい表情を浮かべ、ルアトはユーファに深く頭を下げた。
「よろしくお願いします」

 神殿は朝から夕方まで門を開けていた。人々が出入りする神殿の下に、真実の間と呼ばれる部屋があり、翌日はユーファは仕事を休み、体を清めて、朝からその場所で祈りを捧げていた。
 翌日の夕刻近く、モニカに連れられてリルたちは神殿の下へ続く階段を降りた。魔力の灯りがあるものの、足元は暗いので燭台を手にしていた。
 ドアを開けると、紺一色の円柱のような空間が広がっていた。灯りは魔力の灯りのみ。部屋の中心に白銀で魔法円が描かれ、淡い光を放っている。昏い空間に魔法円と壁の灯りだけが浮かび上がっている。魔法円の中心に膝まづいていたユーファが、顔を上げて皆に笑顔を向ける。
「いらっしゃい」
「わぁ、夜の世界みたい」
 燭台の灯りを掲げながら、興味津々のレイリアがユーファに近付く。深い紺の壁には白銀で星と月が描かれていた。レイリアとユーファ以外は緊張した面持ちで辺りの様子を伺っていた。モニカもこの部屋に入るのは初めてで、不安そうにきょろきょろと見回していた。
「月は満ちて欠けるから、欠けたものを満たすように、呪いを解いたり、寿命がある人の病を治したりもするの。その反対もあるんだけれど……私はしたことないわ」
「ユーファったらすごいのね」
 立ち上がったユーファは、辺りを見回すレイリアとロニーに説明する。カイトはその様子をちらりと伺った。壁際でルアトは手の包帯を外していた。リルが手伝おうとしたが、ルアトは「大丈夫」と笑顔で制した。ユーファはモニカに手伝ってもらい、かつらを外す。月のモチーフのついた杖をモニカに渡し、モニカは恭しく受け取った。
 改めてルアトの腕の傷口を確認するユーファ。
「光の魔術師が杖をかざしたときに、光って手と額に痛みがあったのよね?」
「はい」
「魔術師は呪いの楔を投げ付けている。それが額をかすめて右手に刺さった感じかしら。呪いをかけた人間と、つながりは切れているから、ここに刺さった呪いを取り去れば大丈夫。月の魔術で消し去るわ」
 顔を上げたユーファは、ルアトを見つめた。ルアトは静かに頷いた。
「リルはナトゥレーサだから平気だと思うけど、カイト、あなたは呪いを解いている最中に絶対に魔法円に入らないように。念のため、レイリアたちも離れて見ているようにね」
 無言でカイトが頷く横で、レイリアが首を傾げた。リルは心配そうな眼差しでカイトをそっと見た。
「どうしてカイトはダメなの?」
 カイトを見て、ユーファは言いにくそうにしつつも、レイリアを含めた皆に説明する。
「カイトの光の呪いはね、長い間拮抗していて、とてもファルセーダに近い状態なの。今から私が使おうとしている魔術はルアトの呪いをはがすものだから、もしカイトが触れたら、カイトの光の魔力を……光の呪いを無理矢理はがそうとしてしまう。今、彼から乱暴に呪いを離してしまうと、カイトの命が危険なの」
「そんなにひどいのね……」
 レイリアが心配そうにカイトを見る。リルもルアトも、ロニーも不安そうに見つめた。ユーファも触れられないほどの、呪い。
「ほら、俺のことは気にするな。ルアトの呪いを解くんだろ。それからだ」
 皆を見回し、カイトが明るく言った。

 ユーファは、ルアトに魔法円の中心にいるように指示する。
「重篤だと床に寝かせるのだけれど……意識があるし、座っていればいいかしら。楽な姿勢でいて」
 ざっくりと言われたルアトは困惑し、暫し考えた後、冷たい床に座り込んだ。
「普通に座ります……」 
 ルアトは不安そうに右手首を左手で握っていた。リルは魔法円の外で、胸元で手を握りしめて見つめる。

 魔法円から出たユーファは、ルアトの方を向き、両手の平を上に向け、優しく歌うように詠唱を始める。モニカが杖を持ったままユーファの傍に控えていた。ユーファは月の魔力は使えるが、ファルセーダになった今、自分の魔力に耐えられない。詠唱が終るとモニカがユーファに杖を渡した。ユーファは杖を掲げ、月の魔術を魔法円に注ぐ。淡い金の光が漂う。
 ユーファの呪文の詠唱が止まると同時に、魔法円が淡く輝き、光の柱が浮かび上がる。それと同時にルアトの右手に痛みが走り、鋭く光り出した。
 そろそろと動き出した右手は、もがくように空を掴みながら、首に手を伸ばし始めた。呪いの力は強く、ルアトの左手だけでは動きを止めることが出来ない。右手は首に絡みつき、じりじりと締め付けようと、力を込めて動いでいる。
「強い呪い。月の魔力に抵抗するのね……」
 ユーファが唇を引き結んだ。杖を持つ手に力がこもる。魔力は弱めない。
「ルアト、堪えて!」
「くっ、痛い……みぎ、手が……勝手に……!」
 右手はルアトの意思とは関係なく、殺意を滲ませ、首をぎりぎりと絞める。皆が息を呑む中、ルアトの呪いを初めて見たロニーとモニカは、呪いの手の禍々しい動きに青ざめた。ロニーは横に立つカイトの腕に掴まって、何とか立っていたが、モニカは座り込んでしまう。
「ルアト!」
 リルが慌てて魔法円の中に駆け込む。入った途端、リルの全身に、痺れるような痛みが走った。魔法円の淡い光はリルの体を拒絶する。倒れかけたが、何とか堪えて、ルアトの元へと這うように近付いた。
「リル?!」
「い、痛っ……っ」
 呻き声を上げつつも、リルはルアトの右手を首から離し、全力で抱え込んだ。
「リルが? 闇なのにどうしてだ……」
「月の魔術が合わないの?!」
 苦しむリルにユーファが吃驚し、杖を下ろしてしまう。月の魔術が弱まった。杖を握りしめたユーファは歯噛みする。今の自分ではリルたちに近づけない。リルたちの元に駆けつけようとするカイトを、レイリアとロニーが必死に止めた。
「ダメよ! カイトは行っちゃダメ」
「カイト様! 辛抱してください!」
 二人が全力で、今にも飛び出しそうなカイトの腕にしがみつく。
「リル!」
「カイト、絶対来ちゃダメ! 来たら、本気で怒るから!」
 二人を振り払ってでもリルに近付こうとするカイトを、リルが睨む。彼女の必死さがカイトの動きを止めた。
「ユーファ、続けて。私のことより、ルアトの呪いを……解かないと……お願い……」
「でも……!」
 ユーファの唇が震えた。リルが苦しみながらも力強く頷いて見せた。ユーファは決意し、杖を掲げた。
「――わかったわ」
「リル、傍にいちゃダメだよ! 俺の傍から離れて……早く!」
 泣きそうな顔でルアトがリルに懇願する。全身が痺れて彼女を振り払えない。本心では振り払いたくない。苦しそうにしながらも、リルは微笑んだ。
「ルアトのところにいるから。私は、大丈夫。だから、心配しちゃダメ」
 苦しみを堪えながら、ひたすらルアトの傍で右手を全力で取り押さえる。リルにはそれしかできない。引っかかれて叩かれようと、それでも右手にしがみついて離さないでいた。ユーファの魔力が影響している今、リルは魔力を使っていない。
「――こんなに時間がかかって、呪いが弱まらないのか?」
 小半時が経とうとしていた。両側から掴まれたカイトが不安になる。呪いを解くにしても、いくらなんでも時間がかかりすぎる。ユーファも魔法円の二人を不安そうに見る。
(いつもなら効果が出てくる頃なのに……。何かがおかしい……何?)
 ユーファの額に汗が浮かぶ。ルアトの右手は大分動きが弱まり、リルはその右手を両手で包むように持っていた。しかし、呪いは消え去らない。
 レイリアが目を瞬かせて、しがみついていたカイトを揺さぶった。
「ねぇ、カイト! ルアトの手に何か刺さっている! 何かがあるわ!」
「どこだ? 俺には眩しいだけで、何も見えないぞ」
 レイリアの言葉に首を傾げるカイト。レイリアとは反対の腕にしがみついているロニーが目を細める。
「レイリア様、俺には光っているものしか見えないです」
「光っている、もの……?」
 杖をかざしたままのユーファが呟いた。刺さっているものは見えていなかった、レイリアとロニーには何かが見えている。魔力が弱い二人に。ユーファがはっとした。
「レイリア! ロニー! どこにどう刺さっているの?」
「ルアトの右手の傷口のところに、光の刃のようなものが刺さっているの!」
 ルアトの手を握るリルにも、自分たちを包む淡い光しか見えていなかった。見えない光るもの。そこに自分には見えない何かが刺さっているのだとしたら……。
 リルはルアトの手を見ながらレイリアに叫んだ。
「レイリア、その刺さったものの場所を詳しく教えて!」
 カイトの腕にしがみ付きながら、レイリアが背伸びしながら慎重に指示した。
「もっとユーファ側、そう、もっとリル寄り……そう、そのあたり! 丁度、リルの指先が触れているように見えているわ! 触っている感触ある?」
 何も感じなかったので、闇の魔力を指先に生じさせる。魔力を使うと同時に、指先に鋭い痛みを感じた。鋭利な刃物に触れたかのような痛み。今までルアトの手に触れても痛みもなかったのに。傷む指先で慎重に探る。ユーファが例えたように、刃というよりは楔だった。暫く目を閉じ、心を落ち着かせる。
(痛い……呪いがこんな形で刺さっていたなんて!)
 意を決して、リルは呪いの楔を掴んだ。手が切れる感触がある。目の前のルアトを心配させまいと、痛みをこらえ、呪いの楔を握りしめた。生々しい痛みと鋭い光が溢れ、リルたちを飲み込んだ。
「痛いものを掴んだよ。今私が掴んでいるものが呪いなの? これを引き抜けばいいの?」
 リルがユーファに問うが、眩しくて目を開けていられない。
「そう! だけど、無茶しないで!」
 なかなか引き抜けなかった。リルは歯を食いしばって痛みを堪え、ルアトの手に刺さった光の楔を引き抜いた。

 月の魔術がおさまると、魔法円の中心で、ルアトとリルは茫然としていた。リルはルアトの手を握りしめながら、体を強張らせ、床に座り込んでいる。ルアトははっとして、リルの肩を揺さぶった。
「リル?! 大丈夫?」
 リルはぼうっとしたままルアトの顔を見た。そして彼の右手を見る。右手の呪いの光が刺さっていた場所は、ただの傷跡になっていた。よろよろと自分の手を離す。
「……リル……リルは大丈夫? どこも痛くない?」
 目に涙を溜めて、心配そうにルアトが覗き込む。リルは頷いて、自分の手を見る。両手とも傷一つなかった。刃を握り、手が裂けたような痛みがあったのに。
「大丈夫……みたい……」
ルアトの顔を見上げて微笑んだ。
「良かった……」
 安堵したルアトが涙を溢し、慌てて目元をこする。リルの体を支える手が震えていた。レイリアが、遅れてロニーが駆けてくる。
「ルアト! リル大丈夫?」
 涙目のレイリアがリルに飛びつき、二人で床に倒れてしまう。ロニーはルアトの肩に手を置いて泣いていた。
「ちょっと、レイリア。苦しいよ」
 リルに抱きつきながらレイリアが声を上げて泣き出した。
「だって、嬉しいんだもの。無事で良かった、よかった……リルもルアトも、無事で本当に良かったわ」
「レイリアとロニーのおかげだよ。本当にありがとう」
 年若い者たちが喜びあう姿をカイトが静かに見つめていた。

「ユーファ様、申し訳ありません。月の魔力を持っている私が、ルアト様の手を止めに入るべきだったのに……何もできませんでした」
 顔面蒼白で震えるモニカが項垂れていた。ユーファはそっとモニカの肩を抱いた。
「怖かったんです……」
 呪いの手にはユーファも心が冷えた。悪意を持った呪いの傍にいて、ルアトを護り続けたリルの強さに、ユーファは畏敬の念すら抱く。
「皆同じよ。動けないわ。……ルアトの手を護れるのは、リルしかいないの」

 歩いてくるユーファに、カイトが安堵の笑みを浮かべた。
「お疲れ。ルアトの呪いを解いてくれて、ありがとう」
 カイトが頭を下げてユーファに礼を言う。
「そういうのはやめて、頭を上げて。最初は上手くいかなかった。きっかけはレイリアとロニー君が見つけてくれたのよ。魔力のない子たちのおかげ、そしてリルのおかげ。私は、何もしてない」
 涼し気に話す巫女の横顔を、カイトは優しい眼差しで見ていると、突然、ユーファがカイトを睨んだ。
「どうした?」
「カイト、あなたの呪いはどうするつもり? 呪った人間を……自分で殺めるつもり?」
「……どうしたものかな」
 ユーファが腰に手を当て、カイトの顔を覗き込む。
「悠長なこと言ってられないわ。……呪いが辛いときもあるんじゃないの? やせ我慢しないで。リルやルアトのことも大事だけれど、自分のこと、ちゃんと大事にしてあげて」
 真剣な顔のユーファに「ありがとう」とカイトが笑った。


「ユーファ、行儀が悪い以前に心配だわ……何かに憑かれたの?」
 レイリアのぼやきが聞こえているはずだが、ユーファは顔を上げず、本を読みながらフォークを握りしめていた。
「だって……おかしいんだもの……。何がいけないの? ……どうしてよ……」
 モニカが不安そうな眼差しでユーファを見ていた。カイトとルアトは顔を見合わせた。最近のユーファはこの調子だった。
 暇があれば魔術書を読み漁るユーファ。相手をされなくなったレイリアが淋しそうにモニカについて歩く。モニカも忙しいので、レイリアは神殿で暇をつぶせるものを探し始める。

 ルアトの呪いを解いた後、ユーファはリルの魔力と命を見た。以前、ウルリーカや皆に助けてもらいながら取り戻したもの。
 黒い珠に込められた魔力、命……欠けたもの全てが、リルの元に戻っているはずだとユーファは言う。全て、満たされる筈なのに命だけが満たされない。
 ユーファにもその原因が見えなかった。
「どうして、どうして魔力だけじゃなく、命も満たされるはずなのに、うまくいかないの? 何かが邪魔してる。でもそれが解らない」
 リルの前で、ユーファが悔しそうに泣いていた。原因すら解らず、解決策がない。
「ごめんなさい、リル。私には……」
 ユーファには延命の術がない。ユーファが泣きながら謝る中、リルは笑ってみせる。
「謝らないで、ユーファ。大丈夫だよ。魔力をちゃんと使えば、これ以上は命を削らないんでしょ? だったら魔術の使い方を勉強するから、泣かないで」
「でも……そんなのつらい。もう一度、試させて」
 最近、ユーファは時間を見つけてはリルの手を取り、祈り、魔力を使い、調べものを続けていた。
「ユーファがまいっちゃうよ。もう、大丈夫だよ。ずっと削って来たんだもの。仕方ないんだよ」
「でも」
 寿命の長さを聞くべきか悩んだが、リルは違うことを口にした。
「皆には内緒でいてね」
「皆に言おう。話そう? カイトなら、何か方法を知ってるかもしれないわ」
「カイトには言わないで!」
 ユーファにしがみついて懇願するリル。リルの必死さに、ユーファは息を呑む。
「リル……」
「カイトは呪いの力を使ってるんだもの。……これ以上無理させたくない。このことを知ったら、ルアトもレイリアも苦しんでしまう。私が勝手に助けたんだもの、皆は関係ない……」
 ユーファは震える自分の手を見つめた。
「私の魔力は月だから、私の命を……リルに……それなら上手くいくわ」
「私の為にユーファが命を削るのはやめて!」
「リルのためなら、何でもしたいのよ。何でも……させて」
「私なんかの為に……」
 大粒の涙を溢しながら、ユーファはリルにしがみ付いた。
「ねぇ、リル。ルアトを助けたのはどうして? その時のリルの気持ちと、私がどうにかしてリルを助けたい気持ちは同じよ」
(違うと思う。ユーファの気持ちはとても純粋で、私はずるいものだったから。でも)
 リルはユーファに微笑んだ。優しい笑みに、ユーファが目を細め、ぼろぼろと涙を溢した。
「気持ちだけで嬉しいよ。ありがとう。すぐ死ぬわけじゃないんだから、泣かないで?」

 ユーファの寝室のドアをそっと閉めて、リルは静かに廊下を歩く。魔力を使い続けるのは厳しいことはユーファ自身も判っていたようで、解決の糸口になるものがないか、調べ続けると言っていた。ユーファは真剣だった。涙で濡れた瞳は諦めていなかった。
(ユーファは真面目だな。本当に巫女なんだな……)
 立ち止まり、リルは自分の手を見た。この手から取りこぼしたものは尊く、取り返しがつかないものだった。仕方ない。村での出来事。自分の不器用な言動が誤解を生み、疎まれてしまったのだろう。自分が招いた現実だった。そして、長年、間違ったやり方をしていた。どうしてあんな態度だったのか、どうしてあんな身を削る方法をとったのか、今のリルにはわからなかった。
 窓の外を見た時に、涙が一筋落ちた。頬に手を当てたリルは、自分の涙を見て吃驚してしまう。
(なんで涙が出ているの?)
 涙は後から零れ落ちる。リルは首を傾げながらそっと手で拭い続けた。
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